サブレンジャーとは国立公園を管轄する環境省の自然保護官(レンジャー)の補助をするお仕事です。通称サブレン。北海道大学植物同好会では20年ほど前から大学の夏休みを利用してサブレンジャーをしています。
 当サークルでは道北の利尻礼文サロベツ国立公園のサロベツ湿原センターを拠点として活動しています。湿原センターの展示の制作、観光客向けのネイチャーガイドを通じてサロベツ湿原の魅力を伝えています。また湿原内の木道の巡視や外来植物の除去作業など環境保全にも取り組んでいます。
 大自然のど真ん中、環境保全の最前線で働けることがサブレンジャーの最大の魅力です!!

サロベツ湿原とは


 サロベツ原野は道北の豊富町、幌延町にまたがる広さ約20,000haの広大な原野です。様々な種類の湿原が分布してます。
 これらの湿原の生育環境に対応して周辺には450を超える植物種が確認されています。6月下旬から7月の上旬にかけて咲き乱れるエゾカンゾウの花は圧巻です。動物種も豊富に分布しており、哺乳類ではユキウサギ、エゾクロテン、キタキツネなど、鳥類ではオオヒシクイ、オジロワシ、オオワシなどが生息しています。また湿原はラムサール条約登録湿地となっており水鳥・渡り鳥の生息地、中継地として重要な役割を担っています。
 四季折々の景色が楽しめ、季節ごとに違った顔をみせてくれます。植物同好会では初夏にサロベツドライブ、真夏から初秋にサブレンジャー、秋にサブレンの報告会、冬に冬サロベツ旅行を企画しそれぞれの季節のサロベツを満喫します。
サロベツの風景

サブレンのお仕事


<湿原センターの仕事>
 湿原センターではビジターに楽しくサロベツを観光していただくために環境を整えます。館内の清掃をしたり、サロベツ湿原に関する展示を制作したりします。またその日咲いている花やオススメスポットなどの自然情報を掲示します。

<ネイチャーガイドの仕事>
 湿原センターを訪れる観光客とともに湿原内の木道を歩きガイドをします。ビジターのみなさまに「来てよかった」「なるほど」と思っていただけるようなガイドを目指します。

<環境保全の仕事>
 サロベツの美しい自然、生態系を守るための活動も行います。外来生物の駆除を中心に、木道の整備、環境調査への同行なども行っています。

その他にも小学校での環境教育、地域の方との交流などもできます。
仕事の様子
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